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【ゲスト卓話】「韓国の年中行事・秋夕(チュソク)について」

「韓国の秋夕(チュソク)と日本のお盆」米山記念奨学生 表 眞さん卓話

10月15日の例会では、ロータリー米山記念奨学生の表 眞(ピョ・ジン)さんをお迎えし、卓話をいただきました。表さんは寒河江さくらロータリークラブが世話クラブを務める奨学生で、東北文教大学人間科学部人間関係学科で学んでいます。10月の米山月間にあわせ、ふるさと韓国の年中行事「秋夕(チュソク)」について、日本のお盆と比べながらお話しいただきました。

秋夕とは

秋夕は、秋の収穫に感謝し、親戚が集まって過ごす韓国を代表する年中行事です。旧暦の8月15日が中心で、新暦では毎年9月中旬から10月頃にあたります。前後を含めた3日間ほどが祝日になります。秋の真ん中の大きな日という意味の「ハンガウィ」という呼び方もあります。

秋夕には多くの人が故郷へ帰り、普段なかなか会えない親戚と過ごすため、交通機関は大変混雑するそうです。当日の朝には「茶礼(チャレ)」と呼ばれる、料理を供えて祖先を敬う儀式を行う家庭もあります。また、墓参りや墓の草刈りも大切な行事です。

途中では「茶礼に供えてはいけない食べ物は?」というクイズも出されました。正解は小豆です。日本の節分の豆まきと同じように、韓国でも小豆には悪いものを払うイメージがあります。そのため、供えると祖先の霊が家に入れなくなると考えられているそうです。

伝統の遊びと食べ物

秋夕に楽しむ遊びとして、次の3つが紹介されました。

  • ユンノリ:4本の棒を投げ、表裏の出方で駒を進めるすごろく遊び
  • カンガンスルレ:女性たちが手をつなぎ、満月の下で輪になって踊る伝統芸能
  • チェギチャギ:羽根のついた「チェギ」を足で蹴り上げ、続けて蹴った回数を競う遊び

食べ物では、松葉の香りが楽しめる半月形の餅「ソンピョン」が代表的です。「きれいに作れる人はかわいい娘を授かる」という言い伝えもあるそうです。日本でもおなじみの「チヂミ」は、実は釜山などの方言で、標準語では「ジョン」と呼ぶというお話には、会場から感心の声が上がりました。伝統菓子の「韓菓(ハングァ)」は、詰め合わせにして贈り物として交換されます。

日本のお盆との比較と現代の秋夕

秋夕とお盆は、祖先を敬い家族が集うという点でよく似ています。一方で、日本の迎え火・送り火や盆踊りのように地域の人々が集まって楽しむ習慣は、韓国とは違う点だということです。

現代の韓国では、日本と同じように行事の簡素化が進んでいるそうです。連休を家族旅行に充てる家庭や、少人数で集まる家庭が増えています。贈り物も商品券やスマートフォンで送るモバイルギフトなど、多様化しているとのお話でした。

表さんは、日本に来て初めてお盆を知り、秋夕とよく似ていると感じたことがこのテーマを選んだきっかけだと話されました。そして「互いの文化を知る機会になればうれしい」と卓話を締めくくりました。

質疑応答では、韓国の若い世代の食生活について質問がありました。表さんは、漬物など昔ながらの食べ物を食べる機会は減っているものの、キムチは食事に欠かせないと笑顔で答えてくださいました。

身近な隣国の生活文化に触れる、大変有意義な時間となりました。表さん、ありがとうございました。今後も日本と韓国の架け橋としてのご活躍を期待しています。